前回は貧血と病気について記事にしました。
この記事を作成中に疑問に思ったことがあります。
私は献血後に癌が発見されたが
献血して採取した血液は大丈夫なのか。
癌は今年の4月に発覚した事ですが、
その時点でステージⅢです。
去年の5月の献血時点では
ステージⅠくらいの癌を既に持っていた
と考えられます。
がん患者の血は誰かに輸血して大丈夫なのか。
そもそも献血では癌かどうかは分かりませんでした。
献血結果には
癌などの病気を強く疑う通知などは来ていません。
献血では腫瘍マーカ等の生化学検査は行っていないのでしょう。
もし、癌である私の血が誰かに使われていたらどうなるのでしょうか。
輸血された人が癌を引き起こすことは無いのか調べました。
かなり前の記事ですが、「輸血から癌にはならない」という海外の研究結果があるようです。
https://www.cancerit.jp/13651.html
これなら大丈夫!
そうともいきません。
あくまでも
輸血用血液から採取された生きている癌細胞が、
受血者体内で癌を発生させる可能性が低いことを明らかにしただけです。
癌は感染症由来のものもあります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/minesotaro/20201022-00204102/
胃がんの原因となるピロリ菌や
肝細胞癌の原因とならB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスがあります。
年間で数例ですが輸血によってB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに感染する事があるそうです。
輸血から癌になるリスクは非常に低いですが、
細菌やウイルスへの感染が原因となり、癌になることがあります。
とはいえ、献血で採取された血液は
感染リスクのあるウイルスに関する検査を行っています。
なので、癌を疾患している人が知らずに献血をしても、大きな問題はないと思われます。
一応、日本赤十字社は
悪性腫瘍(癌)の場合は
治癒後5年経過していないと献血出来ないルールがあります。
がん患者と判明したならばしばらくは献血を控える必要があるようです。
様々なリスクを考慮して、このようなルールがあるのでしょう。
ここで、我々がん患者は5年後も献血を控えたほうが良いのではないか
と考えてしまうかもしれません。
がん患者は治癒後5年後から積極的に献血を行うべき
だと私は思います
献血では無料で血液の生化学検査を行ってくれます。
しかも定期的に献血を行えます。
再発・転移の危機感を高く持つ人ならば
献血をもっと活用するべきだと思います。
我々がん患者が心配する
癌が移るかもしれない事に関しても
今のところ論文で否定されています。
また、献血センター等では
リスクのある感染症に対して様々な検査を行っていますので、輸血用血液は安心・安全です。
献血を通して人の役にも立てる
自分の検査もできる
なんてWin-Winなんでしょう。
献血の素晴しさを
この記事を書いていて気付いてしまいました。