闘病生活@25歳で大腸がん BLOG

20代,AYA世代(25歳) 横行結腸癌 ➡2021年4月1日に見つかった大腸がんの闘病生活

献血の素晴しさにがん患者になって気付く

前回は貧血と病気について記事にしました。

 

この記事を作成中に疑問に思ったことがあります。

 

私は献血後に癌が発見されたが

献血して採取した血液は大丈夫なのか。

 

癌は今年の4月に発覚した事ですが、

その時点でステージⅢです。

 

去年の5月の献血時点では

ステージⅠくらいの癌を既に持っていた

と考えられます。

 

がん患者の血は誰かに輸血して大丈夫なのか。

 

そもそも献血では癌かどうかは分かりませんでした。

 

献血結果には

癌などの病気を強く疑う通知などは来ていません。

献血では腫瘍マーカ等の生化学検査は行っていないのでしょう。

 

もし、癌である私の血が誰かに使われていたらどうなるのでしょうか。

 

輸血された人が癌を引き起こすことは無いのか調べました。

 

かなり前の記事ですが、「輸血から癌にはならない」という海外の研究結果があるようです。

https://www.cancerit.jp/13651.html

 

これなら大丈夫!

そうともいきません。

 

あくまでも

輸血用血液から採取された生きている癌細胞が、

受血者体内で癌を発生させる可能性が低いことを明らかにしただけです。

 

癌は感染症由来のものもあります。

https://news.yahoo.co.jp/byline/minesotaro/20201022-00204102/

 

胃がんの原因となるピロリ菌や

肝細胞癌の原因とならB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスがあります。

 

年間で数例ですが輸血によってB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに感染する事があるそうです。

 

輸血から癌になるリスクは非常に低いですが、

細菌やウイルスへの感染が原因となり、癌になることがあります。

 

とはいえ、献血で採取された血液は

感染リスクのあるウイルスに関する検査を行っています。

 

なので、癌を疾患している人が知らずに献血をしても、大きな問題はないと思われます。

 

一応、日本赤十字社は

悪性腫瘍(癌)の場合は

治癒後5年経過していないと献血出来ないルールがあります。

 

がん患者と判明したならばしばらくは献血を控える必要があるようです。

 

様々なリスクを考慮して、このようなルールがあるのでしょう。

  

ここで、我々がん患者は5年後も献血を控えたほうが良いのではないか

と考えてしまうかもしれません。

 

 

がん患者は治癒後5年後から積極的に献血を行うべき

だと私は思います

 

献血では無料で血液の生化学検査を行ってくれます。

 

しかも定期的に献血を行えます。

 

再発・転移の危機感を高く持つ人ならば

献血をもっと活用するべきだと思います。

 

我々がん患者が心配する

癌が移るかもしれない事に関しても

今のところ論文で否定されています。

 

また、献血センター等では

リスクのある感染症に対して様々な検査を行っていますので、輸血用血液は安心・安全です。

 

献血を通して人の役にも立てる

自分の検査もできる

なんてWin-Winなんでしょう。

 

献血の素晴しさを

この記事を書いていて気付いてしまいました。

 

 

 

 

貧血の記録から癌の進行状況が見えてきた

男性の貧血は重大な病気に繋がることを

私は身を持って知りました。

今回は私の貧血の記録と大腸がんの進行状況についてまとめました。

 

 

 1.貧血と病気について

貧血とは血液中の赤血球数や、ヘモグロビンの不足により、

血液が組織に十分な酸素量を届けられなくなった状態を指します。

 

一般的には鉄分不足女性の生理などによって貧血になる場合が多いようです。

 

しかし,病気によって貧血が引き起る場合もあります。

 

もし貧血の原因が消化器の出血だとすれば

胃腸炎,胃潰瘍,十二指腸潰瘍,腸潰瘍,癌,潰瘍性大腸炎

などの可能性があります。

 

私の場合は大腸がんでした。

 

昨年、私は献血と健康診断で血液検査を行っていました。

 

5月中旬に献血

6月上旬に健康診断をしていました。

 

この時の血液検査の結果を改めてみると

貧血が始まった月がたまたま分かりました。

 

その貧血が始まった月と症状が出始めた時期を整理すると、

大腸がんの進行スピードがとても速いことがわかりました。

  

自分の身体で起きていた異変を今更ながら振り返ります。

 

 

2.ヘモグロビン値の変異について

 

5月の献血ではヘモグロビン値[14.6g/d]でした。

この時点では正常です。

 

この時点では大腸がんによる出血は少なかったと考えられます。

 

一方で,平均赤血球容量や平均赤血球ヘモグロビン量が基準値外です。

これは大腸がんによるものなのでしょうか。

 

大腸がんを経験した今なら,これらの異常値には敏感ですが

自分は健康だと思っていた当時は

「異常値=病気の可能性がある」と全く思っていなかったです。

 

しょうがないのですかね。


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 続いて,

献血の1ヶ月後の6月に行った健康診断です。

 

ここで,ヘモグロビン値[12.3 g/dl]で基準値未満となりました。

これは大腸がんによる出血のスピードが

血液の生成量を上回ったと思われます。


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この後、出血量がさらに多くなり

次の年の3月下旬にはヘモグロビン値が7.8まで下がりました。 

 

なんと、たった10ヶ月で

ヘモグロビン値がかなり下がりました。

[14.6 g/dl➡ 7.8 g/dl]

 

この数値が

あっという間に病気が進んでいた事を物語っています。

 

本人は全く気付いていませんでした。

 

検査して数値を見る以外に病気の進行を気付く手段はないのでしょうか。

 

 

3.貧血と癌の進行状況について

貧血とがんの症状の時系列を整理します。 

 

5月 貧血なし

6月 貧血が始まる

11月 激しい腹痛、嘔吐➡1回目

   (腸閉塞の影響かもしれない)

1月 腹痛嘔吐➡2回目

3月 腹痛嘔吐➡3回目

   病気で血液検査 貧血が進む

4月 癌の発見 ステージⅢ

 

6月末には腫瘍が大きくなり始め、

進行がんになっていた可能性が高いです。

 

半年後の11月末から身体に症状がではじめました。

これは腫瘍が大きくなったことによる、

腸閉塞の前兆によるものでした。

 

出血が多くなった6月

➡まだ癌は小さい

腸が詰まりやすくなり始めた11月

➡癌はかなり大きい

 

半年であっという間に癌が成長したことがわかります。

 

 

それならば,翌年4月にがんを発見したときには

リンパ節まで転移して、ステージⅢにもなっていても不思議ではないと思います。

 

このように貧血が始まった時期がわかると

癌の進行スピードが見えてきました。

 

1年近くがんを放置すればあっという間に進行します。

 

とは言え、健康診断の結果より早期がんを疑い、

詳細な検査を直ぐに行うことは中々出来ないでしょう。

 

どうしたらよいのか。

 

私の場合は11月頃に血液検査を行い,

貧血が進んでいたことが目に見えていれば

もう少し早くがんに気付けたかもしれません。

 

すなわち、定期的に検査をすることが重要だと言うことです。

 

実際に献血をするチャンスはありました。

しかし、仕事の都合で出来なかったです。

 

とても悔やまれます。

 

今なら定期的な検査の重要性がとてもわかります。

 

健康診断の必要性について、義務教育でカリキュラム組んで欲しいです。

 

貧血≒病気

の知識をもっていれば…

 

早期発見の為には

このような知識が必要だったと学びました。