闘病生活@25歳で大腸がん BLOG

20代,AYA世代(25歳) 横行結腸癌 ➡2021年4月1日に見つかった大腸がんの闘病生活

大腸がんに関する研究の参加を勧められたことについて

 

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私は大学病院で治療をします。

大学病院は高度で優れた医療の提供医療人の教育機関医療技術の研究・開発を行う場所だと把握しています。

 私の治療においても,3つの臨床研究の参加を勧められました。

今回はその中の1つを紹介します。

(他2つはweb上で公開されてなかったので,ここで記事にするのは避けました) 

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1.臨床研究と医師からの説明

診察で担当の医師とお話をしていると,臨床研究の参加を勧められました。

医師から一言,

「強制ではなく,あくまでも任意です。

メリットもありますが,中にはリスクを伴う研究もあります。」

※リスクについては次の章で説明します。

 

各研究の内容を説明して頂いた後に,

少し考えましたが,参加の同意書に署名しました。

 

皆さんはすぐに参加を決断するのでしょうか。

本来,リスクがあれば避けた方が良いのかもしれません。

 

私は,研究の説明を聞いた後に

ドラマリーガルハイであるセリフを思い出しました。

現代の医療は死屍累々の屍の上に成り立っている。

 

これから私が受ける治療も全て死屍累々の上に成り立っていると思います。

先人たちへの感謝と共に

未来の人の為に,私も医学に貢献したいと思いました。

 

損得だけで判断するのではなく,

患者として医学に貢献する生き方カッコいいと考えてしまいました。

 

私は ”私の生き方” を優先させます。

皆さんはどうでしょうか。

 

2.研究の詳細

医師から勧められた研究の1つを説明します。

 

研究名は

「根治的外科治療可能の結腸・直腸癌を対象としたレジストリ研究」

https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000044197


f:id:gan_fight:20210421233334j:image

医師から説明文書を頂きましたが,似たものが下記のサイトで公開されていました。

http://osaka-gan-joho.jp/clinicaltrial/detail/1525

 

内容は以下のように説明されました。

・がん細胞におきている遺伝子の後天的な変化をしらべることが研究目的。

・根治&外科治療が可能な結腸癌・直腸癌の患者を対象にしている。

・がん組織また血中にあるがん細胞由来の遺伝子を術前術後で検査する。

・血中にあるがん細胞由来の遺伝子を検査すると,再発の可能性を予想できる。

・再発の可能性が低ければ,術後の全身化学療法を行わずに済む場合もある。

 

とのことで,なかなか難解ですが,要は2つの試験を行うそうです。

 

従来は術後にがん再発防止のために補助化学療法(抗がん剤)を約6か月行っていました。

この研究に参加すると...

血中のがん細胞由来の遺伝子検査(GALAXY試験と呼ばれる)の結果で,

再発の可能性が低いと判断された患者は,補助化学療法が必要ないため省略する。

 

省略した患者と,従来通りの治療の患者で再発リスクを比較し(VEGA試験),

研究の有意性を確立するとのこと。

 

私が記載した内容に間違いがあると思われますが,

ニュアンスはこんな感じかと思います。

 

率直な感想

医学は凄いですね。

しかし,まだ有意性が確認されている訳ではないので,

あくまでもリスクを伴った実験です。

 

もしかしたら,癌の「再発メカニズム」「血中のがん細胞由来の遺伝子」

関係性が低い場合もあるかもしれません。

 

人間のシステムは複雑で,未解明ことが非常に多いですからね。

 

医学が死屍累々の上に成り立っているか少しわかるような気がします。

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