闘病生活@25歳で大腸がん BLOG

20代,AYA世代(25歳) 横行結腸癌 ➡2021年4月1日に見つかった大腸がんの闘病生活

大腸がんの手術料と麻酔料の詳細について

前回の記事では大腸がんの入院費と手術費の全体額を公開しましたが、

診療明細書を見てみたところ、手術料や麻酔料が判明しました!

今回の記事では手術料や麻酔料の詳細について公開します。

 

 

1.手術料の詳細

私の手術は「腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」と言う名目でした。

 

手術の点数は

69,780点!


f:id:gan_fight:20210519154608j:image

 

手術料だけで約70万円する事がわかりました。

 

安い?高い?

大きなミスをすれば命を失うかもしれない手術をしていると思うと、この手術の診療点数がもう少し高くても私は文句は言えないです。

 

項目には「生食」やら「カテーテル」などの記載が沢山ありますが、患者の私は何の目的で何処に使ったかなんて分かりません。しかし、様々な医薬品や器具を使って手術は行われていたと実感しました。

 

2.麻酔料の詳細

麻酔は全身麻酔と硬膜外麻酔を合算した点数です。

 

麻酔の点数は

20,592点!


f:id:gan_fight:20210519154616j:image

※麻酔点数=307×2+450×1+19,528×1=20,592

 

麻酔料だけで約20万円!

 

痛みがなくなる為には絶対必要ですので、

この点数が高いなんて言える訳ありません。

 

海外ではもっと点数が高いのでしょうか…

気になるところです。 

 

明細には麻酔時間が書いてあります。

なんと6時間29分!

午前9時から手術が始まり午後4時前に意識が戻ったので、時間はだいたい合ってます。

 

総時間でみると手術は結構長い印象を持ちました

 

執刀医や看護師さんはもちろんですが、

麻酔科医さんも相当大変だと思いました。

 

6時間半も手術をしては1日の大半が手術で終わってしまいます。

 

本当にお医者さんは尊敬します。

 

手術にかかわった人は術後にお肉とか食べることできるのでしょうか…

 

3.手術の全体額と思う事

手術料+麻酔料の合計

90,372点

でした。

 

様々な機材、医薬品、人手、技術を使用してこの点数です。

 

詳しくは覚えていませんが、手術室には10人くらい居たと思います。

 

安くないですか?

 

手術を高い安いで判断するのは良くないと思いますが、

大腸がんは90万円で摘出手術が出来ると思うと安いような気がします。

➡本当に勝手な感想です。すみません。

 

自分に金銭的余裕がある訳ではありません。

ただ、自分の命に係る病気の手術が約90万円だと思うと

そんなもんなのかなと考えてしまいます。

 

手術費用=命の重み

と、勝手に解釈している私のトンチンカンな思い込みでした。

入院費と手術費の請求書が届く

遂に手術費と入院費の請求書が届きました。

私はゴールデンウイークに退院したため

入院費の請求書は後日郵送で送られてくる予定でした。

 

他のブログでもあんまり記事になっていることが無かったので

個人的にはかなり気になっていました。

 

大腸がんの手術はどのくらいのお金がかかるのだろう。

ちょっとワクワクしながら,請求書が送られてくるのを待ってました。

 

 

1.診療報酬点数

入院期間が月跨ぎのため,別々に算出されています。

メインは手術があった4月です。

入院は10泊11日でした。

 

気になる診療報酬点数は!?

 

4月 128,522点

手術 & 入院8日

 

5月 10,569点

入院3日

 

1点10円換算で

総額が1,390,910円になります。

 

百万円超え!!とんでもない!!

注:これが支払い額ではありません。

 

大腸がんの腹腔鏡下手術を行いましたが,

標準的な入院期間と必要検査しかしていないので,

特別なことはしていないと思います。

 

恐らく,平均的な治療費となっています。

 

とはいえこんな点数初めて見ました。

 


f:id:gan_fight:20210517235441j:image

 

2.実際の支払額

点数通りの金額を支払うかと言われたら

答えはNOです。

 

上記の診療はもちろん保険適用なので自己負担額が3割になります。

 

それでも40万円以上になりますが,

 

ここで登場するのが

高額療養費制度です。

医療費の自己負担額が高額になったときに上限額を設け負担を軽減する制度です。

 

私の場合は事前に病院に「限度額適用認定証」を提出していたので

上限額での請求となりました。

 

それでも,良いとこに旅行行けるくらいの代金になります。

 

この後に控える抗がん剤治療も高額療養費の上限額を超える予定です。

 

すごい勢いでお金が飛んできます…

 

3.治療費を払って思うこと

命は金に換えられませんが

毎月それなりの出費となると思うところがありますね。

 

高額療養費制度は本当にありがたいです。

経済的負担が少なく,質の高い医療を受けることができます。

 

今回の診療報酬点数をみて

 

保険適用で3割負担となっても,

 

医療費が高額となるケースはいくらでもあると実感しました。

 

数年単位で治療している人は

 

身も心も財布もすり減らしてしまう…

 

それでもって,仕事もできない。

 

思い悩む人がたくさんいるのが分かります。

 

考えだしたら悲しくなってきました。

 

病気は憎いですね。